暮らしを便利にする機械のひみつ
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赤外線ヒーターの心臓部を扱う会社

兵庫県神戸市に本社を構える「有限会社フィンテック」では、赤外線ヒーターの製造時に欠かすことが出来ない各種部品の開発と製造販売も一貫しておこなってるところです。

この会社では、赤外線ヒーターの心臓部となる石英管ヒータを1992年から販売されています。

一般的な赤外線のヒーターは、電熱線が発光して熱を発する遠赤外線になっているのが特徴です。

これは一種の消耗品であり、1日12時間使用していると約2年でヒーター部分の電熱線が切れてしまいます。

また、発光時のパワーが弱いので業務用ヒーターには使用できないというのも特徴でした。

この問題を打開したのが「有限会社フィンテック」であり、独自開発の石英管ヒータの製造を初めて各社メーカーに提供されている会社です。

「有限会社フィンテック」は1940年創業の精密部品を専門に扱っている会社で、1950年からは鉱物資源を使用した電熱線部品も取り扱うようになっています。

石英管ヒータは直径2mmという極細のヒーターで、銅線の周りに石英を噴射したことで熱の伝導率を高めているのがポイントです。

これにより、計3本のヒーターしか備えていなくても100Vの電源で半径15m範囲の空気を20℃前後まで高めることができます。

日本で石英管を製造しているのは「有限会社フィンテック」しかなく、赤外線ヒーターの能力向上に貢献している会社と言えるでしょう。

公式WEBサイト内で取り扱っている石英管ヒータの図面も公開されていて、製造したいヒーターに見合ったものを手に入れることもできます。